深セン著作権金賞
第7回深セン著作権金賞の授賞式典が成功裏に閉幕
2018年12月27日、第7回「深セン著作権金賞」授賞式が雅昌芸術センターで行われた。今回の著作権金賞は、深セン市著作権協会、深セン放送映画テレビ集団、深セン新聞集団、深セン新聞網が合同で主催し、「作品賞」、「運用賞」、「保護賞」、「優秀著作権エージェント賞」、「年間著作権登録トップ賞」、および「年間著作権産業新鋭企業賞」の6項目計28の賞が設置された。
今回の受賞作品には、ギネス世界記録に登録されたものもあった。このうち、阿爾法智能機器人 Alpha 1Sは、深セン市優必選テクノロジー有限公司によって開発・設計され、発売以来、国内外の消費者から人気を集めている。同ロボットは、柔軟で安定した運動性能のほか、歌、ダンス、カンフー、お話しをする、サッカーやユーザーアクション編集といった機能を備えており、人型スマートロボットの普及を大いに後押しした重要な作品である。同作品は2016年8月にCCTV G20サミットの国家プロモーション動画でお目見えし、世界中に声を届けた。さらに2018年2月には、1,372台のAlpha1ロボットがイタリアで舞い踊るという圧巻のパフォーマンスを披露し、ギネス世界記録に登録された。深センは科学技術イノベーションを通じて、わが国のスマートロボット業界の進歩を促進し、国内の同種の企業の模範となっていると同時に、我が国のハイテク産業の発展とイノベーション型国家の建設において重要な意義を有している。
映画作品では激しい競争が繰り広げられたが、最終的に選出されたのは、深セン放送映画テレビ集団の『詩意中国』、華強方特(深セン)アニメ有限公司の『熊出没・変形記』、深セン天天成長映画テレビ有限公司の『天天成長記』第1シーズン、深セン市ユニバーサルデジタル映画テレビ文化有限公司の『潜艇総動員:海底両万里』、深セン市方塊動漫画文化発展有限公司の『甜心格格』シリーズアニメ(第1、2、3シーズン)、魔萌アニメ文化伝播(深セン)有限公司の『魔鬼猫』、深セン市謎譚アニメ有限公司の『大鬧西遊』である。
このうち、『詩意中国』は文化系番組の新しい作品として、現代の生活に根を下ろし、文化の源を遡り、伝統文化の知識をQ&Aにし、多彩なインタラクティヴの方法や直感的な説明手法を用いて、国民に中華文明の神髄を再認識させるものである。また、『詩意中国』ではQAに手がかりや推理を融合させた番組構成になっており、伝統文化の知識が推理の各段階で幾重にもサスペンス要素を作り出している。Q&Aとサスペンスを交錯させ、中国文化をテーマごとに丁寧に解説しており、結果、雄大な中国文化によって人々を魅了している。
アニメ『熊出没・変形記』は2018年の春節に公開され、興行収入6億500万人民元という大ヒットを記録、中国アニメ映画第2位に輝いた。同映画は、「環境保全、自然、健康、楽しみ」というブランド理念を堅持し、思想性、芸術性、観賞性を兼ね備えている。スリルいっぱいで面白いミクロな旅を通じて、互いに助けあい思い合うこと、諦めない心、前に進む向上心を体現している。また、光頭強親子の物語を通して、子供の成長と父の愛、寄り添う気持ちがメインにあるほか、河川の流域汚染を背景にすることで、全編を通じて自然を守るという「環境保護」のテーマが貫かれている。同映画はカンボジア、ラオスなど海外の映画館でも上映され、韓国、トルコ、インド、中東など10以上の国・地域で放映契約を結んでおり、作品のブランド価値が顕著となり、中国アニメの世界進出をリードしている。
方塊社のオリジナルアニメIP『甜心格格』は独特で革新的な中国風のテーマと高品質の制作水準により、国内外の業界で数多くの賞を獲得しており、各主流動画サイトでの視聴数は20億超えという素晴らしい成果をたたき出すなど、最も人気のあるアニメの一つとなっている。
『大鬧西遊』は西遊記を題材にした家族団欒にぴったりの3Dアニメ映画で、2018年の国産アニメ映画第7位にランキングされ、2018年11月7日現在、その興行収入は3,572万81人民元(インターネットにおける著作権収入、海外への配給収入を除く)に上っている。この映画は原作を尊重するという前提の下、現在流行中のタイムトラベルとエンターテインメントの要素を融合させ、新たな西遊記の世界を作り上げ、自主的に開発したトップレベルの3D制作技術を生かし、国産アニメの視覚体験に革新をもたらし、国内の映画市場で高い知名度と栄誉を獲得した。
著作権の価値は授権と運用に体現される。第7回深セン著作権金賞運用賞は、著作権リソースを積極的に利用し、様々な手法を用いて、著作権作品の発行と普及を大きく促進し、作品の市場価値を具現化し、著作権産業チェーンを形成し、大きな社会的、経済的効果を生んだ個人、企業、事業体を奨励するものである。受賞作品は以下のとおり。深セン市ユニバーサルデジタル映画テレビ文化有限公司『聡明的順溜之雄鷹小子2』、華強方特(深セン)アニメ有限公司の『熊出没之探検日記』、深セン放送映画テレビ集団の『壹深セン』ニュースポータルサイト、魔萌アニメ文化伝播(深セン)有限公司の『悪魔猫』、雅昌文化(集団)有限公司の『雅昌交芸ネットソフト』。
著作権の保護は文化を保護し、創造力を保護し、民族の繁栄を保障することである。深セン著作権金賞保護賞は、著作権保護において直面する新たな問題を解決しようと模索し、著作権侵害行為を徹底的に取り締まり、著作権市場の健全な発展を維持し、市場経済秩序を規範化し、著作権産業の発展を促進する上で、目立った貢献をした機関を表彰するものである。保護賞は深セン市南山区人民裁判所知的財産権裁判法廷、深セン市福田区人民裁判所知的財産権裁判法廷、深セン市市場・品質監督管理委員会宝安局知的財産権課という3つのその名のとおり知的財産権の「専門家」に贈られた。
この他、「優秀著作権エージェント賞」は、華強方特文化テクノロジー集団股份有限公司の尚琳琳さん、深セン放送映画テレビ集団の呉婧さん、雅昌文化(集団)有限公司の林思凱さん、深セン創維-RGB電子有限公司の馮耀邦さん、宇龍コンピュータ通信技術(深セン)有限公司の張娜さんの5名からなるベテランの著作権業務従事者に贈られた。同賞は、著作権の運用や保護に携わる専門人材を育成することの重要性をより明確にし、著作権の保護と運用に長期にわたり関心を寄せてきた企業や個人が果たす積極的な役割を認め、激励することを目的としており、企業の著作権保護、著作権管理システムの構築などを推進する上でも積極的な役割を果たしている。
「年間著作権登録トップ賞」および「年間著作権産業新鋭企業賞」の計5点の賞は、これらの分野で優れた業績を上げた企業の代表を表彰、奨励するものである。
今回の授賞式は国家著作権局著作権管理司、広東省著作権局からも重視されており、中国国家著作権局著作権管理局社会サービス処の許煒氏、国家著作権局ネット著作権産業研究基地秘書長の張欽坤氏、国家ネット著作権産業研究基副主任の地司暁氏、中国著作権協会芸術著作権工作委員会秘書長の秦博氏、広東省著作権局著作権管理処処長の袁新迪氏、香港貿易発展局、マカオ青年音楽普及協会、マカオ文化創意産業協会、華誼兄弟メディア股份有限公司、深セン市特区文化研究センター、南山知財保護センターの主要指導者、深セン市司法界、創意文化産業、中国科学院、深セン市著作権協会の会員機関の関係者200名近くが授賞式に出席した。